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突然ですが、休日家族でドライブすることを考えてみましょう。目的地に時間内に確実に着くためにはカーナビや地図等による現在地とその後の行先までの道順の確認が欠かせません。この場合の目的地が経営計画における達成目標に相当し、道順のチェックが月次決算に相当します。このように経営計画と月次決算は、適切な企業経営を行う上で欠かすことのできないものなのです。
経営計画がその必要性はかなり理解されているものの、実務ではなかなか思うように浸透しないのは、下記のような問題点があるからではないかと感じております。
① カーナビや地図による道順のチェックの場合、それをすればよほどの問題がない限り目的地へ時間内にたどり着くという目標を達成することができますが、経営計画の場合、それを立てて月次決算を行えば必ず計画を達成できるというものではありません。月次決算による達成度のチェックで、未達成度が大きければ戦略の練り直しや、場合によっては経営計画の見直しも必要になって参ります。当初の計画に本当に無理はなかったのかというつらい振り返りが必要になることもあります。
② 経営計画においては利益目標のみならず、目標利益を達成することでどの程度の資金を獲得することができるかという資金繰りも非常に重要になります。本来後者の方が会社経営にとっては重要でしょう。しかし経営計画において目標とする損益計算に矛盾しない資金繰り表(場合によっては貸借対照表も)を作成するのは非常に煩雑です。特に損益を見直した場合、それに合わせ貸借対照表や資金繰り表の修正を考えていくのはかなり面倒です。しかしそれをしないことには意味のある目標利益(将来確実にキャッシュフロー化する利益)を獲得することはできません。
③ 経営計画は実は会社の規模に応じて利用するメソッドが異なってきます。従業員が10人以下の会社に変動損益計算書を導入してもあまり実効は得られません。このような場合は確認の営業力アップがキーとなります。従業員が増え、管理部門の仕事が無視できないほど大きくなってきたときに初めて変動損益計算書等の管理会計の導入の意義が生じてきます。